ピラミッド弦、芯線の巻き方について
昨日の「真面目な製法であるがゆえんだと思いますが、、」と書いた部分の続きです。
ピラミッド弦を最初に入手したときに「へぇ〜、こんな作り方してるのか」と思ったのは、4-6弦の巻線の実用部分が全てセンターから出ていることでした。
一般的なギター弦(ダダリオ、ディーンマークレーなど)は片方に寄っていて
(ブロンズのアウターを剥いてみるとわかりますが)こんな巻き方になっています。
一方、ピラミッド弦はセンターから出ていて、
全ての弦が、1,2弦と同じ様に「巻き返し」の後にきちんと「巻き止め」がされています。
ブロンズを剥いてみるとこんな感じです。
ピラミッド弦が
・(実用部分が)センターから出ていて
・巻き返しの部分がやや太めになっている
のはこういう理由です。
どちらが優れている/劣っている、と言うことでは無いのですが、真面目な製法だな、と私は感じました。
確証はありませんが、ピラミッド弦のしっかりとした響きの理由のひとつにこの様に「芯線がきちんと留められている」ことも関係があるかも知れません。
あと細かい事ですが、サドルに乗る側の向きを気にしなくていいので弦を張り替える時にも少し楽です。
ピラミッド弦のことを細かく調べていると、音の事を真面目に考えていないとやらないだろうな、と思われる設計がされていることに気付きました。
そのこともまた別の記事に書こうと思います。